広中和歌子Fax通信 第64号 ( 2005年8月31日 )


今の政治に審判を下す、これが有権者の責務だと思います。

   

《小泉劇場型政治 ここにきわまれり》

衆議院で郵政民営化法案がわずか5票差で可決され、参議院に審議の場が移った時、まさか結末は解散総選挙になろうとは私を含め、ほとんどの人は想像していなかっただろう。老練な自民党議員達は小泉郵政民営化にぎりぎりの反対を演出しつつも最後には賛成するものと思われていた。それがこれまでの長期政権を続けてきた自民党のしたたかなやり方だと、私は冷ややかに見ていた。

 しかし、その予想は見事に裏切られた。多くの問題点があるこの法案に反対する参議院の自民党議員達は、政治生命をかけて小泉氏の独断的やり方にノーをつきつけたのだ。

 それに対する小泉さんの反応は素早やかった。参議院で否決されたその日に衆議院を解散、総選挙という決断を下した。そして反対派議員を公認しないばかりか、そこに新たに自民党公認候補を‘刺客’として送り込んだのだ。

 その多くは著名な女性達。一人また一人と候補が 決定されるたびにマスコミに大きく取り上げられ、小泉さんの人気が上がる。女性議員が増えることは歓迎だが、それにしても小泉さんは女性を実に巧く利用する人だ。そもそも4年前、3度目の正直で総理になれたのも、田中眞紀子女史の強烈な応援があったからこそ。しかし、利用価値がなくなれば、ポイとお払い箱にする。今回の女性候補達の運命は如何に、ということも国民の関心事だ。

反対派の議員は二つの新党を立ち上げ、自民党にとっては支離滅裂の選挙戦となっている。その谷間で民主党は埋没されているとマスコミは報道するが、
民主党は人気ではなく、政策で勝負してほしいと真剣に訴えている。

 過去四年間の小泉政権の下、改革を叫ぶわりには、中味のない、実績の伴わない政治だったが、「自民党をぶっ潰してでも」という点については、小泉さんは
公約を果たしている。それ故にこそ、彼の人気は高いのであろうが、今回の郵政民営化を唯一の争点とする選挙、郵政民営化なくして改革なしと叫ぶ総理は、4年間ほとんど実現しなかった地方分権など他の重要な

 

 

改革を、仮に今回の選挙で勝つことがあったとして、残された1年の任期でどう実行できるのだろうか。

《8月30日 いよいよ総選挙始まる》

今回の選挙は、政権選択の選挙である。今、わが国は、国と地方あわせて1千兆円を超す借金を抱え、
破綻寸前。経済もかつての勢いはない。抜本的な改革が必要であるが、小泉内閣は郵政民営化を叫ぶばかりで、具体的な改革を提示していない。民主党は今回も政策を問う選挙と位置づけ、政権交代して実行する
政策として8つの約束を有権者に訴えている。

  • 衆議院定数80の削減、議員年金廃止、国家公務員人件費2割削減等、3年間で10兆 円の
    ムダづかいを一掃します。
  • 社会保険庁を廃止し、年金を一元化します。
  • 公立学校改革に着手し、月額1万6000円の
    「子ども手当」を支給します。
  • 地域の工夫を引き出すため、ヒモつき補助金
    18兆円を、地方の財源に切り換えます。
  • 12月までにイラクから自衛隊を撤退させ、
    日本にふさわしい復興支援に取り組み ます。
  • 10年後の食料自給率50%実現のため、農家への「直接支払制度1兆円」をスタートします。
  • 官製談合を根絶し、道路公団廃止と高速道路
    無料化を実現します。
  • 郵貯・簡保を徹底的に縮小し、「官から民」へ資金を流します。郵便局の全国一律 サービスは維持します。

詳しくは民主党のホームページを見て頂きたい。

 

《愛・地球博で地球憲章を訴える》

愛知万博のサブテーマは〔自然の叡智〕。ロシアの環境NGOのお誘いを受け、愛知万博のロシア館で
地球憲章を紹介する機会を頂いた。

 世界各地で異常気象が多発し、エネルギー資源の枯渇が心配される現在、地球規模で環境問題を考え、私達人類唯一のすみか、このかけがえのない地球を どう平和に守り、美しい自然と資源を次の世代に受け渡していくかが、まさに問われている。