Season's
Greetings & a Happy New Year!
《年の瀬とイラク問題》
イラク問題に世界中が振り回された2003年、年の瀬にフセイン元大統領が拘束され、一つの区切りがついたように思う。やつれ、髭ぼうぼうで捕まえられたかつての独裁者にはカリスマの一かけらもなく、こうした男に長年に亘って支配され、従ってきたイラク国民の気持ちを考えると、何とも言いようがない。アメリカ軍がイラクへの攻撃を開始し、そして早々と勝利宣言をしてから約半年。イラク各地でテロが起き、多くの兵士や民間人が次々と死傷した。このことはフセインを中心とする指揮命令系統の健在によるものと想像されていたのだが、そうではなく、むしろ戦後の米英による占領政策へのイラクの人々の不平、不満が各地で噴出している結果だということになると、問題はかえって複雑だ。
小泉総理はアメリカ・ブッシュ大統領に約束した通り、自衛隊を送らざるを得ない立場で、彼はその公約を確実に年明けに実行するだろう。人道支援と国益のないまぜで現地に送られる自衛隊員への日本人の思いは複雑だ。
去る12月6日、イラクで死亡した奥克彦大使と井ノ上正盛一等書記官の合同葬儀に私も一議員として一国民として参列した。"国のため、国際社会のために亡くなった"と讃える総理の弔辞を聞きながら、ご家族の立場を考えると胸がつまる。特に、2歳の子どもをなだめつつ、身重の井ノ上夫人が頭を下げられる姿に、私は嗚咽を押さえることができなかった。
《日米国会議員会議に出席》
アメリカと日本で行われている年二回の超党派の日米国会議員会議は今年で20回目になる。私も東京で開催される際には時々出席していたが、今回は国会閉会中でもあり、イラク問題についてアメリカの議員達から率直な意見を聞き出したいこともあり、三日間フルに出席した。今回のアメリカ側のメンバーは共和党1人、民主党4人、そして後から韓国の議員が1人参加、それに学者数名。少人数なので一対一で本音が聞ける。私が一番聞きたかったことは「もし日本が自衛隊をイラクに送らなかったら、日米関係はどうなるか」ということ。一人の民主党議員は政府の立場でないせいか、「関係ない」と断言。私が「日本には北朝鮮問題等があり、防衛でアメリカに依存しているから」と言葉を続けると、彼は「アメリカだって日本に依存している」とはっきり。彼は日本がアメリカの財政、貿易赤字を支えていることを言っているのだ。
グローバルな時代、相互依存は当たり前だ。しかし、日本が自分達の憲法、国是、信念、利害を超えて、一方的にアメリカに従っているように見えることが国民の間に大きなフラストレーションを生んでいるのだということを、小泉総理に是非申し上げたい。
《平成16年度予算編成》
12月は予算案が提出される月。
今年、私は議院運営委員会 図書館運営小委員会委員長として、財務省原案に対する復活折衝に参加した。国会図書館の開会時間の延長にかかる人件費や光熱費と電子図書館基盤システムの開発経費に関わる新規要求で、折衝の結果、最終内示額はほぼ希望通りとなった。土曜日というのに国会内はそれぞれ予算の獲得のために大勢の人々でごった返していた。
一般会計82兆1109億円のうち、税収入は41兆7470億円、その他収入3兆7739億円、残りは国債でまかなう。その国債の依存度は44.6%。これを一家族に当てはめれば年450万円の収入しかないのに、360万円もの借金をして820万円の暮らしをしていることになる。国家財政は桁が違うと言われればそれまでだが主婦感覚からは考えられないことである。
ODAが4.8%減の8162億円に対し、イラク復興支援には1188億円。世界にはイラクよりずっと貧しい国があるというのに。しかも破壊して建て直すことのバカらしいこと。
《良いお年を!》
本年の衆議院総選挙でのご協力に感謝し、明年の参議院選挙での更なる飛躍を期し、皆様には良い年を迎えられますよう、心から祈り上げます。