広中和歌子FaxNews第33号(2002年11月26日)


文化の秋!京都賞、ブループラネット賞、エイボン女性賞、ローレックス賞受賞式に出席。
優れた業績の顕彰を共に祝いました。

《民主党》

民主党代表選で、鳩山由紀夫氏が代表に選出されましたが、その後の人事のゴタゴタと支持率の低下、それを反映して全国7選挙区での衆参補欠選挙は1勝のみ。正直言って民主党は今最低の状態あります。国の経済が厳しい中、そして外交面でも北朝鮮問題やイラク問題など厳しい難問に直面している中、多くの国民の皆さんから、今の自民党政権に代わる政党として期待していたのに、民主党はどうなっているのかと厳しいお叱りの言葉を戴いております。その言葉を、民主党一同真摯に受け止め、党として、個々の政治家としてどう自己変革を遂げ、今の国難に立ち向かっていくか真剣に考えなければなりません。私も微力ながら党の立て直しに向けて最大限の努力を惜しみません。

《外交防衛委員会》

北朝鮮拉致問題やイラクの核開発疑惑など外交・安保問題から目が離せない中、ほとんど毎朝8時から民主党の外交安保合同会議が開かれ、日々刻々と変わる情勢分析など、外務省や防衛庁の担当官や、その分野の専門家の話を伺っている。又、アメリカ大使館や日米国会議員会議などで直接アメリカのスタンスを伺う機会もあった。

そんな中、私は先週11月19日参議院外交安保委員会で質問に立つ機会を得た。政府は拉致問題の解決なしには国交正常化はないと主張している。しかし、何をもって解決とするのかが問題。一時帰国した拉致被害者5人が日本に留まることによって、北朝鮮に残した家族や、更にはそれ以外の行方不明者、それも90人近い方々の身の安全等が心配であり、拉致問題はますます複雑な様相を呈している。

又、日本の世論は少なくともマスコミなどで判断する限り、北朝鮮との関係においては拉致問題に最も焦点が当たっているが、日米韓で北朝鮮に対するスタンスに大きな違いがあるように思える。特にアメリカは核、生物化学兵器を前面に押し出しており、拉致をめぐって日本人の間にて広がるヒューマンな感情への理解がほとんどないように思える。そのような中で、アメリカは北朝鮮への重油の供給を凍結し、KEDO(朝鮮半島エネルギー開発機構)の枠組みも見直すと主張するなど強硬である。日米韓はKEDOの枠組みは大切だと合意したものの、アメリカに言わせれば、KEDOは北朝鮮が核開発の中止を前提として結ばれたものである以上、その前提が崩れれば無効は当然ということだ。日本政府としてもアメリカを無視して国交正常化交渉には入れないし、経済的に 追い詰められている北朝鮮の暴発も有り得ると考えられる。それに対して、日本は万全の備えをする必要がある。難民対策や人道的食糧支援なども考えておかなければならない。

一方、9.11のアメリカ同時多発テロ発生後、日本の国会を通ったテロ特別措置法が、二度目の延期をこの11月19日に閣議了解された。今後起こり得るかもしれないイラク攻撃に対して、テロ特別措置法が援用されるかどうか、日本国民としては大きな関心事だ。石破防衛庁長官は「イラク攻撃」という仮定の質問には答えられないとの一点ばりだ。アメリカ側では、イラクとテロ組織との関連を主張している以上、テロ特別措置法の拡大解釈の下で日本がイラク攻撃に少なくとも後方支援という形で参戦することも大いに有り得るのだ。

《世界で活躍する日本人達》

昨年に引き続き、今年は日本人のノーベル賞受賞者が、一人ならず二人も選ばれた。その喜びに国中が湧いている中、日米野球が開催され、7試合中なんと3試合続けて日本選抜チームが勝ってしまった。アメリカ側はその後何とか挽回したものの、日本野球の強さが目立った日米親善野球試合であった。野茂やイチローなどが、 アメリカ大リーグで大活躍しているのも、来シーズンに向け、松井秀喜がスカウトされるのも納得のいくことである。

そう思って周囲を見回わすと、文化、学術、スポーツなどの分野で世界を舞台に活躍している日本人は実に多い。これまでも指揮者小澤征爾や映画監督の黒沢明、デザイナーのイッセイ・ミヤケ等はあまりにも有名だが、最近では「もののけ姫」の大ヒット、よしもとばななの小説翻訳がヨーロッパで超ベストセラーになっている。その他漫画やテレビゲーム、映画ストーリーの翻案など、文化の輸出が行われている。作品の優秀さやオリジナリティが評価されてのことである。

しかもそのほとんどが、いわゆる学校教育のメイン・ストリームからはずれた分野であることも興味あることである。

国や社会や親がいくら画一教育を施そうとしても、自分が本当にやりたいことを知り、人と違うことを恐れず、真剣に努力してきた個性的な人達がわが国にも少なからず存在しているということ。経済大国を誇っていたわが国が現在意気消沈している中だけに、そんな人々の活躍が頼もしい今日この頃である。