広中和歌子FaxNews第17号(2001年6月27日)
今週で今国会も終り、いよいよ7月29日に予定されている参議院選挙戦に突入します。
小泉内閣発足から早や二ヶ月近く経った。自民党の改革的出直しを訴えて総裁となった小泉氏は自ら属する政党を否定し、民主党の改革案をほとんど丸呑みし、国民の支持率90%近くを獲得している。江戸幕末の庶民が「えーじゃないか、えーじゃないか」と新しい時代の幕開けを囃したように、平成の庶民も長引く不況の中、先の読めないこの時代に“何でもいいから変えてくれ”と叫んでいるようだ。
たまたま今国会から急遽外交・防衛委員会に所属することになった私だが、委員会には連日、TVカメラが6〜7台並び、田中大臣の表情や答弁ぶりを密写している。テレビニュースやニュースショーで彼女が登場しない日はない。野党議員にとってもここは見せ場!質問の希望者にこと欠かない。
≪外交・防衛委員会にて≫
そして、ついに私の番がめぐってきた。
田中大臣が中国・北京で開催されたASEM会議でEUやオーストラリアの大臣と交わした会話がとりざたされ、連日「言ったの、言わないの」といった水かけ論的な内容をめぐってマスコミは湧いていた。ついに、オーストラリア外相やイタリア外相までもが発言の内容を否定するステイトメントを発表するなど、まさにわが国外交の恥を外にさらすようなもの。
そこで、私の質問の冒頭は「外国要人との会話は本来表に出すことを前提としているのか」であった。「もちろんしていないとお答えします」と外相。「ということは今、マスコミで取りざたされている外相の一連の御発言はリーク、漏洩と考えていいのですね。」と私の質問は続く。
「もしそうなら、誰によるものなのか。もしそれが官僚なら、国家の名誉を傷つけたこと、また守秘義務違反で国家公務員法違反になりませんか?」等々クールに聞いていった。
彼女はマスコミなどで発言したとされる内容はすべて否定した。これは悪意により自分を貶め、外相の座から追い払うための陰謀だといった発言まで飛び出す始末。こうなると大臣と官僚のまさに泥試合である。
しかし、マスコミで伝えられている田中大臣が発言されたとされる内容は決して悪くない。「日本がこれまで日米安保に安易に依存し過ぎてきたこと」、「沖縄の基地の縮小、海兵隊の国外移転を含めアメリカ側に申し入れたい」、「またアメリカのミサイル防衛システムについては疑問である」、等々。
そのことを申し上げたところ「マスコミで伝えられた内容については一切コメントできません」と逃げられてしまった。田中大臣の人気、ひいては小泉内閣の人気は、彼女には官僚と立ち向かう勇気があり、またアメリカに対してもはっきり物を言う大臣だという印象を与えてきたことによるのに、と残念に思う。
さらに、その後、外相の訪米が実現し、ミサイル防衛システムに「理解」どころか「共感」を示し、京都議定書やミサイル問題でEUから厳しい批判を受けてヨーロッパから帰国したばかりのブッシュ大統領やパウエル国務長官に、どこか媚を売るような印象を与えてきたのは日本国民として実に残念であった。
≪本会議質問≫
6月20日参議院本会議では林業基本法が、衆議院での修正、採決を受けて上程され、私は代表質問を依頼された。これまで世界森林委員会の一員として森林の持続可能な開発問題に取り組んできただけに、良い発言の機会を頂いたと感謝している。森林の水源涵養など環境の視点からWTOルールに例外を作るべきこと、又森林の多面的機能を考え、「国連世界森林年」の設置に向けて日本がイニシアティブをとること、そして温暖化防止条約についてはアメリカに引きずられることなく日本は早期批准を明確にして7月のCOP6にのぞむべきこと等を提言した。
≪参院選に向けて≫
こうした国会での質問の合間をぬって地元の千葉をはじめ、都議選や参議選候補のための選挙応援に走りまわっている。何しろ千葉では民主党県連代表、千葉選挙区の今泉あきら選対本部長、その上、民主党本部では副代表、女性選対の本部長といういくつもの役を引き受けており、遊説のために体がいくつあっても足りないほどだ。
その上、環境ジャーナリストの幸田シャーミンさんを、民主党の比例区候補として参議選に担ぎ出した。幸田さんとは私が環境庁長官をして以来のおつきあいで、彼女は環境をライフワークとして頑張っているすてきな女性だ。幸田シャーミンさんには是非良い成績で当選し、参議院議員として活躍してほしい。また、比例区候補には他にも個性的ですばらしい男女の候補が約半数ずつおり、彼らにもぜひ頑張ってほしい。皆さんのご支援をよろしくお願い申し上げます。