| 第156回 外交防衛委員会 2003年5月8日 ○外交防衛等に関する調査 ☆答弁者
○広中和歌子君 民主党の広中和歌子でございます。 外務大臣そして防衛庁長官におかれましては、外国訪問精力的にこなされたこと、まず敬意を表したいと思います。 さて、イラク問題についてまず御質問させていただきます。 ブッシュ大統領による正に洋上でのドラマチックなイラクの終結宣言が出されたわけでございます。私といたしましては、始めた以上早く終わることを願っていたわけでして、それにしても全くあっけない幕切れでございました。 その結果として、死者、負傷者も多分当初の予想よりは大分少なかったんではないかと思いますけれども、実数が分かりましたら教えていただきたいと思います。 ○政府参考人(安藤裕康君) お答え申し上げます。 まず、米側でございますけれども、アメリカの国防省の発表を累計いたしますと、三月二十日よりイラクの自由作戦を展開している米軍人の死亡者は、五月七日までに百四十二名というふうになっております。それから、イギリス軍につきましては、これは正式発表はございませんけれども、報道ベースによりますと三十二名、英軍人三十二名が死亡したというふうにされております。 それから、イラク側でございますけれども、この人的な被害状況につきましては、当時のフセイン政権が発表を一時行っておりましたけれども、あくまでも例示的なものというものにとどまっておりましたので、我が国といたしましては、当事者でない関係上、その全体像を把握することは実際上は困難でございます。ただ、報道ベース等では、イラク軍兵士の死傷者については四月現在で二千三百二十人以上というふうにする報道もなされております。 ○広中和歌子君 民間人はいかがでございますか。 ○政府参考人(安藤裕康君) 民間人につきましても、今申し上げましたように、我が国としてその必ずしも正確な全体像を把握することは困難でございますけれども、四月三日にサブリ外相が発言しておりますその発言によりますと、民間人千二百五十名が死亡したということでございます。 また、別の民間の団体、イラク・ボディー・カウントというところがインターネットで公表している情報といたしましては、民間人の死者数は、五月三日までで最大で二千六百八十九名というような数字もございますけれども、申し上げましたように、正確な全体像はちょっと私どもの方としても把握しておりません。 ○広中和歌子君 武力行使を開始した理由というのは、アメリカやイギリスなどによって武力行使を開始した理由というのは、大量破壊兵器が存在するということだったわけですが、それは、それが見付からなかった、少なくとも今までに見付かっていないことについて、外務大臣はどのように思われますか。 ○国務大臣(川口順子君) 今、大量破壊兵器については、米、英、まあ連合軍ですけれども、が捜索をしている段階であるというふうに聞いています。 いろいろな報道がなされておりますけれども、基本的には、やはりこれは、イラクは日本の一・二倍という広大なところでありますから、それなりの情報を持って調査をする、捜索をするということで、そう簡単に見付かるものでないということはアメリカ政府の当事者も話をしているところでありますし、私もそういうことだろうと思っています。 ○広中和歌子君 仮に大量破壊兵器が存在しているとします。そうしたときに、攻撃を行うということ、爆撃を行うということは、もしかして誤ってそうしたものにぶち当たるかもしれないと、そういう危険があるわけでございますけれども、あえて武力行使、攻撃を行ったということはどういうことなんでございましょうか。つまり、多分ないだろうという予想の下になさったのか、それとも、あり場所を十分に察知してのことなのか、そこのところを防衛庁長官、お伺いいたします。 ○国務大臣(石破茂君) 突然のお尋ねではございますが、私は、今回のイラク攻撃については相当に、湾岸戦争のときと比べて極めて精度の高いピンポイントの攻撃がなされたというふうに考えております。 委員がおっしゃるように、どこだか分からないということであれば攻撃をして誤って当たっちゃったらどうするのということの御懸念かと思いますが、そういう疑いがあるようなところ、これは事前に、これも正確に私も存じているわけではありません、報道ベース等々で知っておる限りでございますが、事前にある程度疑いのあるところというものは把握をしておったのだと思っています。 そういうような疑いのあるところにはピンポイントで撃つということはやっぱり控えたのではないだろうか。おっしゃるように、その疑いのあるところに誤って、誤ってというのか当たってしまって大量破壊兵器が拡散をしたりというようなこと、そういうことは慎重に避けたのではないかというふうに私は推測をいたしておるところでございます。 ○広中和歌子君 国連の査察の継続について、昨日のNHKのテレビ番組、何でしたっけ、それによりますと、国連査察委員会のブリックス委員長は、当時も、つまり武力行使開始前後も、そして今も査察の継続というのを望んでいるわけでございますが、こうした立場を日本としては支持なさいますか、それともアメリカを中心とする独自の査察を行うことに対して支持をなさっているのか、お伺いいたします。 ○国務大臣(川口順子君) 委員がおっしゃったNHKのテレビ番組は、私も全部ではありませんけれども一部ちらりと見ましたけれども、その中で査察についてはいろんなことをおっしゃっていらっしゃいましたが、同時に、これはどこかの会合での御発言であったと記憶をしておりますけれども、ブリックス委員長は、今のイラクの状況、まだ治安的にも問題がある状況で国連の査察団が入って査察ができる状況ではないということもおっしゃっていらっしゃいまして、今までの形で大量破壊兵器の捜索ができるという、その前提が異なってしまっているということもおっしゃっていらっしゃるわけでございます。 それで、査察を今そういった状況でコアリションが中心になってやっているわけですけれども、発見されたときにどういうふうにするかということについては、何らかの、我が国の政府としては国際的な関与が必要であるというふうに思っています。ただ、それを具体的にどういう形でするかということについては、これはやはり国連の安保理で話合いが行われるということが国連の査察が入っていくという意味では重要なことであるというふうに考えておりますので、我が国の立場というのは、何らかの国際的な関与というのは必要だと、どこかの段階で必要だというふうに思いますけれども、現実的には今かなり多くの米軍がいて、それでその査察を、そこで捜す、捜索をするということは現実的なことなのであろうというふうに思っています。 ○広中和歌子君 日本はイラクへの武力行使について事前に国連の決議が必要という態度であったわけですけれども、次善の策として、それがまとまらない以上、次善の策として武力行使への支持を表明したというふうに私どもは理解しているわけですよね。 しかしながら、ですから基本姿勢として、日本は国連重視であるというふうに理解してよろしいのかと思いますが、目下国連は機能不全に陥っていると、そのような状況にあるのではないかと思います。そういう中で日本は国連機能修復にどういうような働き掛け、努力をしていこうとなさるのか、お伺いしたいと思います。 ○国務大臣(川口順子君) 武力行使の前、私が国会で申し上げておりましたのは、武力行使が行われる際には国連の決議があることが最も望ましいというふうに申し上げておりました。それで、そういった中で、御案内のような事情で武力行使が行われて今に至ったということであります。 国連がその機能不全ということでおっしゃられているわけですけれども、安保理の常任理事国の間でこの過程でできた亀裂については、これはまだ亀裂は存在をしていると言わざるを得ないと思います。ただ、国連の安保理がそれで機能不全に陥っちゃったかというと、それは必ずしもそこまでは行っていないと私は思っていまして、例えばオイル・フォー・フードの決議を、これは何日前だったか決定をしているわけでございますので、そういった必要な決議をやっていくという機能は引き続き安保理としては維持をしているということでありますし、また、次の決議について今国連の安保理で議論が行われている最中でもあるというふうに聞いています。 それで、我が国としてどのような努力をするかということですけれども、これは特に安保理のP5の国々の間の亀裂をどうやって修復をしていくかということが大事であるわけですけれども、当初我が国が考えていましたことは、私がヨーロッパに四月の初めに行った時点で考えておりましたことは、できるだけ早くこの亀裂を修復をしなければいけない、それをやるためには早期にだれでもが賛成できるような基本的な原則、例えばイラクの領土は分割されてはいけないとか、そういった原則を国連決議として合意をするということがその亀裂の修復のために意味のあることではないだろうかということを考えて、ヨーロッパに行きましたときにイギリス、フランス、ドイツとそういう話をいたしましたけれども、そのときの私の印象としては、やはりまだそれが可能な時期ではないだろうということでございました。 それで、今回、総理が連休のときにヨーロッパに行ってくださって働き掛けをした、ということをしていただいたわけでして、そのような形で、亀裂は時間を掛けて修復をしていくという、日本として後押しをすることが、働き掛けをすることが大事だろうと思います。 それから、国連においてはそういった必要な、OFFという例を先ほど申しましたけれども、そのような具体的な必要な決議が今後出てくるわけでございますから、そういった個別の問題について議論をし、合意をしていくというやり方がいいのではないかというふうに我が国としては思っているわけでございます。 ○広中和歌子君 この際ですね、多分これから国連改革ということが当然話題になってくるんではないか、大きな国際的なテーマになってくるんではないかと思います。その際に、日本が今までどおりの敵国条項を適用されていることであるとか、それから分担金は非常に払いながらそれなりの発言権をもらっていないことなど等々、取り組むべきことが一杯あるんではないかと思いますけれども、お考えはいかがですか。 ○国務大臣(川口順子君) 委員が今おっしゃられたような点について国民、日本の国民は、そしてその政府としても矛盾を感じているということであります。 国連の改革については政府としてはずっと議論を積極的にリードをしてきておりまして、その議論も既に十年目に入って、なかなか動いていないということであります。 例えば、何が問題かといいますと、拡大を、安保理は今現在の国際政治における各国の状況を反映していないと日本としては考えておりますが、安保理を拡大をした場合に、そのときに幾つにするかという数の問題、そして、そのときにさらに常任理事国が増えたとしてその常任理事国をどうやって選任をしていくかという問題、こういった点について各国の意見が収れんをしないという状況にあります。 安保理の改革、あるいは国連の、広く国連の改革については、これは重要なことでございますので、合意できるところから一つ一つ合意を積み重ねていくということが重要であると思っております。 今までにも増して国連の場、あるいは国連の改革でかぎを握っているアメリカを始めとしまして関係国との協議に今まで以上に精力的に取り組んでいきたいと考えております。 ○広中和歌子君 私は、国連の役割というのは非常にやはり大きい、二十一世紀には非常に大きくなるのではないかと思います。例えば、今度のイラクの復興問題にいたしましても、やはり国連の、国連中心とまでは言いませんけれども、国連が大きく関与することによって機能する部分が一杯あるのではないか。 例えば、アメリカ、イギリスとフランス、ドイツとの間に国連の関与についていろいろ意見が分かれているようでございますけれども、例えばイラク復興支援には、国連によるイラクへのこれまで科されていた経済制裁の即時停止が必要であるというようなことで、もうすぐに国連の役割というんでしょうか、決議なりそういうものが必要なんではないかと思いますけれども、それをフランスが提案しているわけですが、それについて日本の態度というのはどういうことなんでしょうか。日本はその方向でやはり働き掛けていくんでしょうか。 ○国務大臣(川口順子君) イラクに対しての国連が今科している経済制裁をどうするかということは、委員がおっしゃっていらっしゃるように、今、国連の安保理として取り組んでいかなければならない重大なテーマ、課題であると思います。そして今、国連の安保理の場ではこれをどうするかということで議論がいろいろなされているわけです。 我が国の立場ですけれども、経済制裁をこれは停止をするのかあるいは撤廃をするのか、各国の意見は非常にまだ乖離がある状況であります。我が国としては、イラクの国民のニーズを考えれば経済制裁はできるだけ早くなくすことが重要であると思っています。そのために国連の何らかの決議が必要であるというふうに考えていまして、それの、そのための議論ができるだけ早く安保理で収束をしていくということを期待をいたしております。 ○広中和歌子君 ちなみに伺いますけれども、今、安保理はレギュラーに、定期的に開かれているんですか。 ○国務大臣(川口順子君) 安保理の会合は今開かれているかということであれば、かなり最近は頻繁にいろいろな形で開かれている、会合が持たれていると思います。公式な会合、非公式な会合、両方あると思います。 ○広中和歌子君 つまり、国連は常時開かれていると、国連の場は絶えず、いわゆるリセスということではないんですね。 ○国務大臣(川口順子君) ということではないと理解をしています。総会は開かれて、総会は九月からセッションが始まるということですけれども、安保理あるいはほかの委員会がたくさんございますけれども、そういったものについては開かれているというふうに理解をしています。 ○広中和歌子君 どうもありがとうございました。余り新聞で読むことが少ないものですから。ありがとうございます。 イラクの復興支援についてでございますけれども、ORHAというんですか、今混乱の極みにあるイラクをどのように復興していくかと。日本がどのような形で具体的に支援をしていくかということが当面のテーマではあろうかと思いますけれども、日本の支援の今までの状況はどのようなものでしょうか。 ○政府参考人(安藤裕康君) 我が国のイラク復興人道支援についての協力実績でございますけれども、これまでに総額で約二億二千七百五十五万ドルの支援を決定しております。 その内訳を少し詳しく申し上げますと、まず、これは人的な協力ということで、米国の復興人道支援局、ORHAを通じたイラク支援といたしまして、現在、三名の日本政府職員を外務公務員の資格で長期出張させているところでございます。 また、ユネスコとの協力ということで、イラク国立博物館収蔵物やその他の文化遺産の修復・保存作業等を行うために、ユネスコ文化遺産保存日本信託基金に百万ドルの供与をいたしました。 同じくユネスコとの協力でございますが、ユネスコ人的資源開発日本信託基金を通じた教育関連プロジェクトに百万ドルまでの協力を決定いたしました。 それから、人道支援でございますけれども、我が国のNGOを通じた支援といたしまして、ジャパン・プラットフォーム傘下のNGOが行う緊急医療活動に対し約三百三十万ドルを拠出いたしました。 また、国際機関等を通じた支援といたしまして、国連の緊急統一アピールにこたえる形で一億ドルを上限とする支援を表明いたしまして、この一億ドルのうち約三千二百万ドルの拠出を現在までに決定しております。 以上が実績でございます。 ○広中和歌子君 ORHAというのは米国の国防総省が中心となって作られているようでございますけれども、復興のシナリオというのは、まず暫定的に、暫定政権を作ると、それで、暫定的にまず統治をして、ORHAによる暫定的に統治があって、それからイラク人による暫定政権ができ、その後本格的政権ができるというような形になっているわけでございますが、と理解しておりますが、今、日本としては二、三人のレベルでそこに参加しているということですが、もう少し積極的な参加というのは、日本の現行の体制というんでしょうか、法制度の下で可能なんでしょうか。 例えばPKO法の適用などについてはいかがでしょうか。 ○政府参考人(安藤裕康君) まず、御指摘のORHAについての日本からの協力でございますけれども、委員御指摘のとおり、現在三名の職員がバグダッド入りしてORHAとの連携を通じた協力を行っているわけでございます。将来は、これに加えまして、更に関係省庁から申出もございますので、この人数を増やして更に協力を拡大していきたいというふうに考えております。 それから、今御指摘の国際平和協力法に基づく協力ということにつきましては、現在、いろいろあらゆる角度から検討をしているところでございまして、イラクの復興のために何ができるかということで、今後総合的な観点から見直していくべき問題だというふうに考えます。 ○広中和歌子君 PKO法が適用されるためには、まず前提として、その紛争が国連決議によって行われたということ、それから停戦合意が必要であるということですけれども、フセインが行方不明ということであれば停戦合意というのはないわけですよね、今のところ。そうするとPKO法は適用できないと。そうすると、それ、というようなこともあり、今後、参加五原則とか武器使用の基準を見直すなど、新しいこれからのいろいろな紛争に関して日本が協力できる形というものを、つまり新たな国際貢献協力法みたいなものを新たに立法するお考えは政府としてはおありになるかどうか、お伺いいたします。 ○国務大臣(川口順子君) まず、イラクについて、その復興について我が国として積極的に貢献をするということは望ましいというふうに考えております。 それで、PKO法で例えば自衛隊を派遣するとかそういう状況に現在あるかといえばそういうことではないわけでございまして、今後、イラクにおいて我が国としてどのような形で自衛隊あるいは文民による協力が可能かどうかということについては、今局長が言いましたように、幅広い見地から所要の検討を進めるということにいたしております。 それで、そのときに新しい法案を作成することが、するかどうか、その点については、今後の事態を見守りながら判断をする問題であるわけでございまして、今の時点ではっきり何かが決まったということではございません。そして、その新たな法律の下で貢献が必要となる場合には、そのときには国会にお諮りをするということでございます。 ○広中和歌子君 それでは、川口外相の中東御訪問についてお伺いしたいと思います。 シリアのアサド大統領との会見で、外相は、包括的核実験禁止条約、CTBTに入ってほしいと発言され、そしてシリアはそれに対して、考えていない、考えられないというようなお答えをしたというふうに報道で聞いているんですけれども、どのようなことで外相はそのような提案をなさったのか。そして、受け止められた感触というのはどういうものであったのか。その御質問の中には米国がテロ支援国家とシリアをみなしていることを十分に考慮しての御質問であったのか、お伺いいたします。 ○国務大臣(川口順子君) シリアで私は大統領と首相と、そして外務大臣のお三方とお会いをしてお話をいたしました。 それで、大量破壊兵器の問題につきましては、私から、CTBT、それから化学兵器禁止条約、生物兵器禁止条約に入ってほしいということを言いました。ちなみに、シリアはNPTには既に加盟をしております。これに対しまして、バッシャール大統領からは、シリアは国連安保理に対しまして中東地域非大量破壊兵器地帯の決議を提出をした、シリアはNPTの締結等この大量破壊兵器ということでは努力をしてきているけれども、イスラエルはこれにこたえなかったのでシリアとしてはこれ以上進められない、この地域の包括的な平和の達成が重要であるという発言がございました。 私は、イスラエルにも同じような、イスラエルはNPTも入っておりませんので、それも含めて同じことを言いました。その背景は、やはり大量破壊兵器の問題というのが、イラクについて武力行使に至った経緯からも分かるように、人類にとって非常に大きな脅威である、これをなくすということを我が国として努力を続けるべきであると、そういう考え方からそのような発言をいたしました。 ○広中和歌子君 次に、パレスチナも御訪問になったと伺っておりますけれども、ちょうどその御訪問中にアッバスというんですか、新内閣が誕生したようでございますが、どのようなメッセージをそこに送られたんでしょうか。 ○国務大臣(川口順子君) パレスチナでは四人の方と会談をいたしまして、それは、アラファト議長、まあ会談というより表敬でございましたけれども、それとアブ・アラPLC、議会ですが、の議長、それからシャース、今は外務大臣になりましたけれども、次期外務担当長官との会談、そしてアッバース次期首相との会談ということでございました。 それぞれ申し上げますと、アラファト議長に対しましては、これは首相職の設置をしましたわけで、それに対して、アラファト議長が英断を持ってそれを設置をしたということを評価をするということと、アッバース首相を支援をしていく、アッバース首相に協力をするということが重要であるということを言いました。特にその改革の推進と治安の改善ということでございます。 それから、アブ・アラPLCの議長との関係とのお話については、基本的に、このちょうど私の行った日が、先ほど委員がおっしゃったようにアブ・アラ、首相が、PLC、議会によって承認をされて首相になったという日でございまして、実はなった直後に会いたかったんですけれども、時間が、PLCで時間が掛かって、なる二時間前ぐらい、ただ実質的にはもうなるということが分かっていた時期でございましたけれども、そのときにお会いをいたしましたけれども、我が国としてロードマップの履行ということが大事であって、パレスチナに対しては暴力の停止をし、改革を進めるということが重要であるということと、それから、PLCとして首相を承認をするという権限を行使をするということですから、今後ますます大きな力を持っていくということになります。そういったそのPLCの機能及び責任も、機能も高まり責任も高まったんだということをきちんと認識をして行動をしてほしいということも言いました。 それから、シャース外務長官ですけれども、シャースさんとの関係では、基本的にロードマップを進めるということが重要であって、その暴力を停止をし、改革を進めるということが大事であり、我が国としてもそれを支援をしていきたいということでお話をいたしました。 そして、アッバース首相との関係では、今まで言ったことを全部まとめてお話をしたということで、改革を進めるということの我が国の支援として二千二百二十五万ドルの支援をしたい、これは信頼醸成、そして人道支援、それから改革支援、三つの部分に分かれていますけれども、それを行うということを言いました。 以上でございます。 ○広中和歌子君 イスラエルに次に、順番はどちらか分かりませんけれども、イスラエルに行き、そしてそこで外務大臣にお会いになりますね。そして、要するに平和的な解決ということをお話合いになったと思うんですけれども、その三日後の五月一日にイスラエルはパレスチナ自治区に侵攻して、パレスチナ人十人以上が死亡していると。こういうようなことで、外務大臣の思いは通じないと。非常にやはり、御努力は非常にすばらしいと思うんですが、なかなか非常に難しいような状況でございますね。 それから、ロードマップという言葉を使われましたけれども、これはアメリカ、ロシア、EU、国連で新たに最近提案したロードマップとは違う日本独自のロードマップということを言っていらっしゃるんですか。 ○国務大臣(川口順子君) イスラエルのシャローム外務大臣、御案内のように、シャロームという名前自体が平和という意味、ヘブライ語でですけれども、と平和の話をしたわけでございます。 それで、非常に、初めてお会いをしたわけですけれども、人間と人間の関係としては私はいい関係を作ることができたというふうに感じております。 そのシャローム外務大臣とのお話の中では、イスラエルとしてパレスチナ側が暴力を停止をするということを、これはアッバース首相も演説でそれをやるということを言っているわけですので、それを支援するということが大事だ、アッバース首相が改革を進め、暴力を停止をすることができるような環境作りをイスラエルとしてするべきである、具体的には侵攻の停止ですとか、あるいは包囲をしていることをやめるとか、人の移動、これを緩和をするとか、そういうことでありますけれども、それから入植の話もありますが、そういったことを言いました。 それで、今、委員がおっしゃいましたように、その直後にテルアビブで、これはイギリス国籍のパレスチナ系の人ですけれども、のテロがあり、そしてイスラエル軍がガザに侵攻したということで、これは非常に残念なことだと思います。 ただ、この過程というのは、そう簡単にぱっと結果が出るものではないということは今までの何十年の歴史が物語っているわけでして、各国が粘り強く働き掛けるということが非常に大事であると思います。特に信頼醸成、信頼のある関係を両者の間で作っていくための努力が非常に大事であると思っています。 ただし、ただ、今回、非常に機会であると私は思っていまして、それはなぜかといいますと、イラク戦争が終わって中東和平問題がこの中東の平和と安定のための、ヨルダン首相の言葉をかりれば、問題の母親である、この問題が解決できればほかの問題は落ち着いていくんだという重要な問題であって、パレスチナに新しい内閣が、改革をしようとする内閣ができ、そしてイスラエルもそれにこたえようという動きがある。それから、周辺のシリア等の国についても過激派に対して支援をしていることをやめていこうという動きが見られるという中で、周りの国がそれを後押しをしていくということが非常に大事であると思って、一日にして結果が出るわけではありませんが、いろいろな国が働き掛けていくということが重要であり、日本もその重要な役割を果たしていくべきであるというふうに思ったということです。 それで、ロードマップですけれども、我が国からいえば二つロードマップがあります。 我が国のロードマップというのは、昨年私が提示をしたものでございまして、我が国が支援をしますという、言ったときに、それは、パレスチナ側がそのロードマップに従って一歩一歩進んでくれることに対して支援をしますと、そういう意味でございます。 それから、アッバース内閣ができた後、カルテットのロードマップというのが発表になって、これは、暴力を停止し、入植をやめるということから始まり、二つの国家の併存を認めましょうということで、三つの段階に分かれているロードマップですけれども、我が国としては、このロードマップをやっていく枠組みの中で、ある一つの、地方自治についての具体的な役割を担って、この部分の議長もしております。 ですから、両方に関係をしているということです。 ○広中和歌子君 どうもありがとうございました。 私、川口大臣のお話を伺いながら隔世の感があるなと思いましたのは、私が政治の世界に入りました、十数年前ですが、イスラエル大使館から、日本の要人というんでしょうか、大臣経験者、あるいは事務次官レベルの方でもイスラエルをなかなか訪問してくださらないと、そういうことで、つまり日本は余りにもアラブ寄りであるということで不満を漏らしていらした。そういう中で、次第次第に外務省とそれからイスラエルとの関係が密になり、それと同時にパレスチナともコミュニケーションを持っていると。そういうことで、今まで利害関係がなかったからうまくいくんだという考え方もあるわけですけれども、ここ十数年積み上げられてきた努力が結びつつあるのかなと、そして更に大きな役割をこの中近東で果たせたらすばらしいなと思って応援させていただきたいわけです。 そういう中で、東京で、日本、パレスチナ、イスラエルの関係者が集って信頼醸成会議が開催されるんですけれども、これはどういうレベルの方が集まられるんですか、お伺いします。 ○政府参考人(安藤裕康君) 今月の下旬に御指摘のように東京で信頼醸成の会議を開きまして、イスラエル、パレスチナ双方からの関係者を招いて会議を開催して自由な意見交換をし、両者の間の信頼を更に深めていきたいと、そのために日本としても寄与したい、場所を提供したいということでございます。 出席者につきましては、今、イスラエル、パレスチナ側と両方詰めを行っている最中ですので、いずれ確定した段階で発表させていただくことができると思いますけれども、これは、民間の方と一部政府にいらっしゃる方、あるいは元政府にいらっしゃる方が入ると思います。有識者ということでございますけれども。レベルにつきましては、ちょっといろいろな方が入っておりますので一概に申し上げられませんけれども、一部には閣僚の経験者とかあるいは公務員の局長レベルとかいろんな方が入っております。いずれこれは確定次第発表させていただきたいと思っております。 ○広中和歌子君 様々なレベルの交流、民間それから公式なもの含めて日本がイニシアチブを取れることはすばらしいことだと思っております。 さて、テロ特措法の延長に関しては多分九日に閣議決定されるということでございますけれども、その前に、何か事件が起こっておりますよね。イラクに参戦した米空母キティーホークのマーシュ・モフィット司令官は記者会見で、海上自衛隊から米軍の補給艦経由で間接的に約八十万ガロンの燃料補給を受けたと発表なさっている。これはテレビで映像も映っておりますから発言は正しいことだろうと思います。 我が国がテロ特措法の下に補給船などを、ペルシャ湾じゃなく、どこでしたっけ、インド洋に派遣しているのはイラクの戦争とは無関係なはずでございますけれども、これはテロ特措法違反ではございませんか。そして、このような違反がというか、つまり、テロ特措法が拡大解釈され利用されるということは、この延長に関して非常に問題があるんではないかと思いますが、防衛庁長官、お伺いいたします。 ○国務大臣(石破茂君) そのような事実はございません。これはもうまさしく委員がおっしゃいますように、イラクとの戦争に私どもの補給艦から補給を受けた船が参加をする、あるいは私どもの補給艦から米側の補給艦に補給したものをイラクとの戦争に従事しておる艦船に使われたということになりますと、これはテロ特措法には反するものだというふうに考えております。再三答弁申し上げておりますように、日本と合衆国との間に交換公文を結びまして、そういうようなことがないようにということをお互い確認をいたしておるところでございます。 テレビの報道等もございました。一部そのような御指摘もいただいております。昨日付けで私どもの防衛局長にあてまして合衆国の在京大使館首席公使からレターというものをちょうだいをいたしました。私どもの方からも確認をさせていただいたわけでございます。 個々の概要でございますが、これ全文読み上げるようなことはいたしませんが。 日本から提供された支援は、これまでも述べてきたとおり、テロ特措法の目的にかなった活動に用いられるべきであるとの点について米国政府は十分に承知をしておると。五月六日のキティーホーク戦闘群の横須賀帰還に関し、第五空母群司令官のモフィット少将、これ、テレビに出ておるのはこの人物でありますが、モフィット少将が同戦闘群の数隻の艦艇が米海軍の補給艦を経由して海上自衛隊の補給艦から給油を間接的に受けたと報道関係者に語ったと示唆する日本側報道がある。しかしながら、少将の発言を確認したところ、キティーホーク戦闘群は海自艦艇から燃料の給油を受けていないと少将が述べたことは明らかである。さらに同少将は、米海軍の補給艦がオマーン湾において海自艦艇から燃料の供給を受けたと述べた上で、対テロ戦争への日本政府の支援について謝意を表明していると。同少将の意図が、不朽の自由作戦に参加している米海軍艦船への海上自衛隊の支援について感謝することであったことは明らかである。これまで米国政府と米海軍は、海上自衛隊から提供を受けた燃料についてテロ対策特措法の趣旨と目的に外れた活動に使用したことはなく、今後も使用することはあり得ないと。 昨日付けの文章で、米側からこれを受領しておるところでございます。 ○広中和歌子君 それを防衛庁としては納得されて政府として了承したと、そういうことでございますか。 ○国務大臣(石破茂君) これは昨日の答弁でも申し上げましたが、昨日も決算委員会で答弁を申し上げたことでございますが、個々の艦船について、いつ、どれぐらいということは、これは私どもとして申し上げることは差し控えたいと思っております。しかし、トータルとして、私どもの艦船、補給艦から給油を受けた船というものが、その給油をもってイラク戦に従事をしたという事実はございません。それは、私どもとしてそういう事実はないというふうに申し上げることができます。 ○広中和歌子君 私は現場にいたわけでもございませんからその御答弁をお受けする以外にないわけでございますけれども、余り拡大解釈されて使われるようなことが頻発いたしますと、やはり問題ではなかろうかなということは御理解いただけると思います。 では、北朝鮮問題。いよいよもうイラクが終わると北朝鮮問題だということで、事実、アメリカの関心もシフトしているようでございますけれども、そういう中で日朝交渉というのはどうなっているのかということでございます。 昨年の九月十七日、日朝平壌宣言が採択され、そして十月十六日、ケリー、アメリカの長官が、北朝鮮が高濃縮ウランの核開発計画を認めたというようなことでアメリカが発表すると。そういうところから次第に日朝関係も、それから北朝鮮とアメリカ等の関係も非常に険悪になってくるわけでございますけれども、その間、拉致被害者の方々が帰ってきて、そして二週間という期限を過ぎても帰らないということで、ますますその関係が悪化していると、そのような理解でよろしいんでしょうか。 そういう中で、日本は北朝鮮に対してどのようなアプローチをし、平壌宣言を実効あらしめるために何らかの進展が見られるのかどうか、そのことについて詳しくお知らせいただければと思います。 ○政府参考人(薮中三十二君) 今御質問の件でございますけれども、日朝の国交正常化交渉がどうなっているのかということでございます。 九月十七日の平壌宣言発出の後、一度だけ正常化交渉が行われたのは御案内のとおりでございます。その後の状況でございますけれども、残念ながら二つの大きな問題、一つは拉致をめぐる問題でございます。これにつきましては我々の方から、真相の徹底的な究明、そしてまた御家族の日本への帰国ということを強く求めてきておるわけでございますけれども、それについて残念ながら北朝鮮側から全く回答がない状況が続いているのは御案内のとおりでございます。 もう一つ、今、委員御指摘のとおり、核の問題がその後十月以降大きくなってきたわけでございます。北朝鮮側が濃縮ウランの開発計画についてこれを認めたと、これはアメリカのケリー次官補が当時北朝鮮に行きましたときにそういう発言があって、それ以来、御案内のとおり、核問題というのが非常に大きな問題として出てきたわけでございます。 そして、昨年の十二月以降、北朝鮮側は一方的にNPTの、今年の一月になってでございますけれども、NPT体制からの脱退を表明するとか、そして、それまで行ってきました凍結を、核兵器開発に関連する施設の凍結ということを解除するということで推移してきているわけでございます。 そういう中で、ようやく先般、三者協議というのがございました。これは日本もこれまでそういう会議を何とか持てないのかということでいろんな形で努力をしてきたこともございます。これは北朝鮮に対しても直接働き掛け、あるいはアメリカ、韓国、中国等、そういう形での努力をし、そうした中で日本の問題についても解決をしていこうと。結果的にはまず、その対話のプロセスの第一歩として三者でそういう集まりがこの間あったわけでございます。これはあくまで第一歩でございます。 日本そして韓国は、多国間協議と言っておりますけれども、その枠内に入って、そこでも拉致の問題も取り上げる、そして核の問題についても正面から向き合うという形での問題の解決を図ると。並行して、そうした中で、日朝の国交正常化交渉についても、やはりこれは平壌宣言ということで、相手にも守らせなければなりませんけれども、その枠内の中での交渉も行い、そして拉致問題が解決すると、そういう道筋を付けるべく今後とも努力していく必要があるということでございますけれども、残念ながら今までのところ大きな進展がないというのが現状でございます。 ○広中和歌子君 当然、私ども日本としては、第一回目の会談から、米中それから北朝鮮だけではなくて、韓国そして日本も入ってというようなことを期待する。当然のことだと思うんですけれども、それについてはうまくいかなかったというふうに理解してよろしい、努力はなさったけれどもうまくいかなかったということですか。 ○政府参考人(薮中三十二君) 正に本件は、日本、韓国が最初から当事者として入るべき問題であるということは、もう委員御指摘のとおりだと思います。我々もそういう方向で努力はしてきたわけでございますけれども、他方、北朝鮮、御案内のとおり、アメリカとの直接対話ということだけを自分たちはやるのだということで、ずっと米朝対話を直接に求めるというのが北朝鮮の立場でございました。 結果として、中国が間に入る形で三者協議がスタートしたわけでございますけれども、これは正に対話のプロセスの始まりであって、アメリカは、ブッシュ大統領も先般、小泉総理に、これは日本そして韓国が絶対に早期に入る、そして本格的な協議が始まるということであるべきであり、またアメリカはそうした形で努力をすると。実際、先般の三者協議におきましてもそのことは非常に強くアメリカ側が主張したと、中国もそれをサポートしているということでございますので、引き続き我々としては努力をして、日本と韓国が当然、当然これは我々の重大な、日本に直接重大な脅威を与える問題であるわけでございますから、最初から我々が入れるようにということで引き続きの努力をしていきたいというふうに思っております。 ○広中和歌子君 伺うところによりますと、三者協議の中で北朝鮮が一括提案をしていると。その中に米国や日本との国交の正常化と、それから、一杯ある中で、それから特に本格的な経済支援と、その二つも入っているわけなんですね。だけれども拉致問題は入っていないということなんですが、拉致問題に関しましては、日本は今の段階ではアメリカに付託しているというんでしょうか、お願いして、その問題を忘れないでほしいというような形でやっているんでしょうか。それとも、もう拉致問題はらち外に置かれちゃっているんでしょうか。 ○政府参考人(薮中三十二君) 日朝正常化交渉を行う際には、拉致問題の解決、これがなくして正常化はあり得ないというのが日本の基本的な立場でございます。この点につきましては、各国にもすべて間違いなく伝わるような形でメッセージとして伝えてございます。 実は、この三者協議を行うに際しましても、アメリカに対し、日本の関心事項として拉致の問題があると、この解決なくして全体的な日朝の正常化もないのだから、この点は大いに北朝鮮側にもこの場で伝えてほしいと。我々がいれば当然そこで言うわけでございますけれども、取りあえず三者で始まったものでございますから、そういう意味でアメリカを通じて指摘したということでございます。実際、アメリカはその点を、拉致問題ということをこの協議の中で指摘したということを聞いております。 今後でございますけれども、今、委員御指摘のとおり、北朝鮮側が一つの提案というか、全体のいろんな要素をそこに内容とした提案を出したということでございますけれども、日朝関係についても触れられていると。これは当然のことながら、我々が先ほど申し上げましたように、日本が入ってそして議論をすると。その中では当然のことながら拉致問題を解決していくということ、それなくして日朝の正常化はあり得ないということでございます。これはアメリカもみんなよく知っておりますので、我々としてはそのラインで努力をしていくと、その実現を図っていくということでございます。 ○広中和歌子君 アメリカはイラクに対して武力行使をしたばかりでございますけれども、アメリカが北朝鮮に対して同様の動きをする可能性に対しては、どのような考え方というんでしょうか、見通しを持っていらっしゃいますか。 ○政府参考人(薮中三十二君) 先般、四月二十九日の小泉総理とブッシュ大統領との電話会談が最近ではございました。その中でも、ブッシュ大統領の方からはっきりと、本件については、もちろんすべてのオプションというのはテーブルにあっても、本件についてはイラクと違い平和的解決、外交努力による解決というのが可能であるというふうに信じているという発言がございました。 平和的解決を図ろうというのがアメリカの考え方でございますし、そして、日本は当然のことながらこの問題は平和的に解決をすべきであるという立場で引き続き努力をしていくということでございまして、やはり状況状況、イラクと北朝鮮とその置かれている状況が違うものでございますから、問題も違うということで、取組姿勢、解決方法が違うという中で、アメリカもこの点については平和的解決を目指していこうと。そして、それについて日本、韓国、中国等々と共同してやっていこうというのが現在の立場であるというふうに承知しております。 ○広中和歌子君 私も当然平和的解決ということを望みますし、また韓国もそれを望んでいるということでございますけれども、何かアメリカのダブルスタンダードみたいなもの、イラクに対しては武力行使を行うと。その理由が、核兵器を持っている可能性があるということで武力行使しちゃうわけですよね。片や北朝鮮は、核を持っているということを国自身が認めている。そういうようなことで、片や交渉相手にイラクはならないし、片や北朝鮮はなり得るというのが不思議でしようがないんです。 私のところにある方から手紙が参りまして、私は北朝鮮の政府に対し、北朝鮮の人々のために日本政府、人々のためですよね、人民ですよね、日本政府が国際社会と連携して、以下の要求を武力以外のあらゆる平和的手法を用いていくことを求めます。一つ、表現の自由を認めること。普通選挙を実施すること。国連の人権監視団を受け入れること。秘密警察を解体すること。この手紙から透けて見えることは、やはり北朝鮮というのは大変にひどい国であると。イラクもひどい国だったかもしれませんが、でしょうが、この北朝鮮も大変にひどい国であります。 この国にどのように対応していくかというのは、これからの非常に緻密な外交努力が必要なところだろうと思いますけれども、何かコメントがあったらお願いいたします。 ○国務大臣(川口順子君) まず、イラクと北朝鮮は決して同じではないと思います。 イラクについて言えば、これは十二年間国連が、安保理がずっとかかわって幾つかの決議を出して、それをイラクが守ってこなかった。そして、その最後、一四四一を出して最後の機会、イラク自身が態度を改めて自らの潔白を説明をする最後の機会を与えたけれどもやってこなかった、やらなかったということであったわけで、北朝鮮はそういった十二年にわたる決議を踏みにじった歴史、あるいはそういうことで、例えば六八七に当たるような決議というのは北朝鮮との関係ではないということであります。したがって、アメリカも国が違えばその対応策は違うんだということは、ブッシュ大統領も一般教書演説でたしか今年の初めに言われたと記憶をしていますけれども、対応法は違うということであると思います。 それで、今後のどうやって北朝鮮に対応していくかということですけれども、おっしゃるように、非常に外交努力を慎重に考え実行していくということが必要であると思います。それで、その段階で、日中韓、場合によっちゃあれですね、日中韓じゃない日米韓、そして中国、そしてロシアといった国を入れた連携、これが非常に重要であると思います。こういう国々で話合いを行い、情報を交換し、決して北朝鮮の恫喝に屈することなくこの外交をやっていくということが基本的な我が国の考え方であるということです。 ○広中和歌子君 イラクと北朝鮮の違いは、イラクの、隣国である韓国とか日本に核施設があるということ、つまり原子力発電所があるということ、そして多くの人口が密集しているという、そのことの違いではなかろうかなと思う次第でございますが、時間になりましたので、このコメントをしまして、終わりにいたします。 |