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内閣総理大臣 小泉 純一郎殿
「暴力からは何も生まれない」
米国等によるイラクへの武力攻撃が目前に迫っていると危惧されています。この攻撃が行われれば、国連の内部報告によると子どもたちをはじめとした数十万人以上の人命が失われます。これまで人類が国際問題を平和的に解決するために積み上げてきた努力が無になります。 今日にいたるまで、人類は繰り返し戦争と紛争の悲惨を経験してきました。この経験から私たちが学んだことは、女性と子どもたちが最も深く傷つくということ、そして暴力からは何も生まれないということです。暴力は憎しみと新たな暴力の連鎖を呼びおこします。そのことを、憲法9条を守ってきた日本人は最もよく知っております。 イラクをめぐる問題も、あくまで平和的に解決されなくてはなりません。そのことによって、暴力によらない問題解決を21世紀国際社会のルールとして確立する大きな一歩とするべきです。 国連の査察活動を人員面・装備面などで強化、継続することこそが、イラクをめぐる問題を国際的なルールに則って合理的に解決する手段です。 世界中で数千万の人々がイラク攻撃反対の意思をデモに参加することで示しています。日本でも、8割を超す市民がイラク攻撃に反対しています。私たちは戦争に反対する日本の市民の声が世界に届かないまま、日本政府が米国等のイラク攻撃の姿勢に追随、支持している現状を強く憂慮しています。 米国のよき友好国として、日本には米国の暴走を止める役割があります。今、このタイミングで日本が平和的解決を目指す明確な意思表示を行うことは、戦争回避に向け、大きな効果があります。日本国の総理大臣として、創造力と行動力を発揮し、米国等のイラクへの武力攻撃を食い止め、平和的な解決を実現する努力を行うよう、強く求めます。
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